当院について

理事長あいさつ

理事長あいさつ

患者さまの思い、本音に寄り添った診療を 患者さまの思い、本音に寄り添った診療を

理事長 舟橋 利彦

理事長
舟橋 利彦

私が仁大病院を設立した理由

私は大学院3年次に、名古屋市内に精神科診療所(仁大クリニック)を開設しました。当時、名古屋市内には5つの精神科診療所しかなく、先駆けともいえる試みでした。しかし、大学病院と診療所で患者さまと直接接するようになって気づいたのは、外来(通院)における治療の限界です。
「精神科医療は外来(通院)だけでは不十分。患者さまによっては入院加療も必要」。そう強く感じた私は、1988年9月1日、愛知の里山である猿投山のふもとに、精神科医療を専門とする仁大病院を開設しました。この地を選んだのは、豊かな自然に恵まれ、治療環境が良いことが一番の理由です。

メンタルサポートを通じてものづくりの下支えをしたい

当時、精神科病棟は「隔離」が主流の時代。しかし私は患者さまのニーズに合った治療を模索し続けました。1990年代半ばに入るとノーマライゼーションの波が到来し、「社会復帰促進」が精神科医療の根幹となっていきました。こうした時代の変遷と共に、日本人の心持ちも変わり、価値観も同じように変化していきました。それまで受け入れが難しかった事柄も受け入れられるようになり、メンタル疾患ではうつ病が増え、統合失調症は逆に減少しつつあります。
うつ病の増加に伴い、新たな課題として浮上したのが、働く人たちのメンタル疾患による休職です。特に豊田市は多くの企業が集まる「ものづくりの街」で、休職者の増加は事業を揺るがす打撃にもなりかねません。そこで仁大病院では、ものづくりの下支えとして、産業医、嘱託医の役割を担い、地域の企業と積極的に連携を図るようになりました。こうした取り組みが認められ、愛知県唯一の日本ストレス病棟研究会・会員病院となったことをうれしく思っています。

認知症やうつ病など、精神科医療への環境づくりは続く

一方、高齢化と共に、認知症疾患が急速に増え、地域全体での取り組みの必要性も叫ばれるようになりました。2002年、愛知県初の認知症疾患治療病棟を開設した仁大病院は、認知症治療を牽引する病院となり、 西三河北部「認知症疾患医療センター」の指定を受け、地域の認知症ネットワークの最後の砦として活動もしています。
かつては医療者側の思いを中心とした精神科医学が提供されてきましたが、患者さまの思い、本音をうまく治療のレールにのせることができる、そのような診療を行っていくことが私たちの願いでもあります。その一貫として、入院後もサポートできるよう、利便性に優れた名古屋駅前と上豊田駅前にサテライト診療所を設け、うつ病のリワークも総合的に対応できる体制を整えています。
精神症状のみならず、メンタルの問題から派生するさまざまな身体症状にも十分対応できるよう、まだまだ私たちの精神科医療への環境づくりは続きます。

理事長プロフィール

【略 歴】

1980年
名古屋保健衛生大学(現藤田医科大学)医学部医学科卒
1980年〜
藤田学園 保健衛生大学(現藤田医科大学) 研修
1982年
同大学院入学
1984年
仁大クリニック開設
1986年
藤田学園 保健衛生大学(現藤田医科大学) 大学院卒 博士号授与
1987年
トヨタ記念病院心療科
1988年
明心会 仁大病院 開設
1995年
明心会 仁大駅前クリニック開設
1999年
トヨタ自動車(株)非常勤嘱託医
2006年
日本精神神経学会 精神科専門医制度における研修施設認定
2007年
明心会ルーセントジェイズクリニック(心療科・心療内科)開設
2016年
認知症疾患医療センター開設
2022年
明心会上豊田こころの絆クリニック(心療内科・精神科)開設

【資格・所属】

  • 精神保健指定医
  • 日本精神神経学会 精神科専門医
  • 日本精神神経学会 研修施設指導医
  • 愛知県精神科病院協会 会長
  • 日本医師会認定産業医
  • 愛知県精神科医会 理事
  • 愛知県精神保健福祉協会 副会長
  • 愛知県地方精神保健福祉審議会委員
  • 藤田医科大学医学部 客員教授
  • 厚生労働省 東海北陸厚生局 保健指導医
  • 愛知県社会保険診療報酬支払基金 主任審査委員

2008年10月

当病院理事長の舟橋がWHOの第二回メンタルヘルスGAPで講演を行いました。

第二回メンタルヘルスGAP-01

第二回メンタルヘルスGAP-02

理念

心身ともに、健康に過ごせる日常生活を 心身ともに、健康に過ごせる日常生活を

心の回復と調和の実現 患者さまのニーズに合わせた医療 患者さまに心地良い環境

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